居酒屋が現在のスタイルになるまでの歴史
今では私たちの身近にあり、気軽に立ち寄ってお酒を飲むことができる居酒屋。
始まりはお酒の小売店だったそうです。
江戸時代の居酒屋
江戸時代に町や、漁港にある酒屋がタルに入ったお酒の量り売りを始めたのが始まりです。当時は現在のようにガラスの一升瓶がなかったため、客が容器を持参してお酒を買っていたようです。
その後、お客が買ったお酒を店先で飲むようになり、店も簡単な料理やつまみを出すようになっていきました。江戸時代初期は当然現在のようにメニューは豊富ではなく田楽や芋の煮っころがしが出されていたようです。江戸中期からメニューもどんどんと増え、おでんや鳥、魚などがお酒のつまみとして普及していったようです。
そして江戸の庶民に親しまれるようになると、お酒を買った人が家に帰らずに店先に居続けて飲むことから「居酒屋」と呼ばれるようになりました。これが現在の居酒屋の原型といわれています。
明治時代の居酒屋
その後、明治時代になると日本の飲食文化も変化し、居酒屋でもビールが飲まれるようになりました。江戸時代は店先に腰掛けて飲んでいたスタイルもこの頃からは、居酒屋の中で土間に腰掛けて飲んだり、数人でテーブルを囲んでのむという現在のスタイルへと変化していったようです。
現在の居酒屋
かつては男性の社交場というイメージがあった居酒屋も、現在は大型チェーン店が多く進出したことによって、家族や恋人と気軽に立ち寄ることができる気軽なイメージへと変化しました。